2014.8.30

方言は強み

私のこころのこと つぶやき


「どうして、ドラマの登場人物が
”田舎から出てきました”っていうときの”田舎”って、
青森であることが多いんだろう?」

青森生まれ青森育ちの私は、昔そのことを不思議に思い、
少し複雑にも感じていました。

青森は本州最北端の地で、都会までは距離がある。
さらに、津軽弁をはじめとした難解な方言が使われている。
(全国ネットのテレビ番組では、津軽弁に字幕スーパーがつくほど)

だから、簡潔な説明を求められる場面などでは
「青森=田舎」という表現がわかりやすいので、よく使われるのかも。
今はそう思っています。

幸い、私は青森にいた頃から
津軽弁と標準語を的確に使い分けて会話することができました。
当時の仕事柄、県外の方と話す機会が多かったからだと思います。

なので、約30年間過ごした青森を出て東京で仕事をしていた頃も、
お客さまや職場の方に「訛ってるね」と言われたことは
皆無に等しかったです。

でもそんな私は、心のどこかでほんのちょっぴり
寂しいような気持ちも抱いていました。

そもそも訛っていることって、恥ずかしいこと?
いや、それは絶対に違う。

自分が生まれ育った地元を愛し、地元の言葉で話す。
それって素晴らしいことじゃない。
自分のルーツであり、個性なんだから。

もっと、田舎で生まれ育ったことをアピールしたいな。
そんなことを東京の真ん中で、私は思ったのでした。
ちょうど、3年前の今ごろのことでした。

3年前の秋、私は東京で「絵本セラピー」という勉強をしていました。

「絵本セラピー」とは…
絵本の力を借りて、人間の感情を最も自然に引き出す
大人のための「ふれあいと気づきのワークショップ」です。

絵本セラピスト協会ホームページより引用)

勉強の集大成として、最終日に「修了検定」という試験がありました。
自分で絵本セラピーのプログラムを作り、参加者の皆さんの目の前で
発表する、というものです。

条件は「絵本を使うこと」、ただひとつ。
他は基本的に、何をやってもかまいません。

とはいえ、人前で話すのが大の苦手な私。
「皆の目の前で発表する」ことを想像しただけで、心臓がバクバクしました。
当日発表するプログラム作りも、あれこれ考えすぎるあまり
かなり難航しました。

ただ、プログラム中に読む絵本だけはすぐに決まりました。
「絶対にこれを読もう!」というイメージだけは、くっきり描けたのです。

いよいよ、試験当日。
自分の番になり、私は右足と右手が一緒に出そうなほど緊張しながら
(いや、実際出てたかも…笑)檀上に立ちました。

そして初めに”自己紹介がわりの絵本”として、私はこちらの絵本を読みました。
全文、津軽弁の絵本です。

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(”まがなった”とは、「出かけるための身支度をする」という意味の津軽弁です)

痛いほど高鳴る心臓から意識を何とかそらし、ぶるぶるふるえる手も抑えつつ、
私は「まがなった」を読みました。
バリバリのネイティブ津軽弁で、読みました。

読んでいる途中、参加者の皆さんから何度か、どっと笑いが起きました。

「あ、笑ってもらえてるー!!」
緊張しすぎて、今自分が何をしているかもわからなくなりそうだった私。
でも、その笑い声にものすごく救われたのでした。

自分の試験が終わったあと、先生のたっちゃんや参加者の皆さんから
「津軽弁よかったよー!」
「絵本おもしろかった!」
「方言ってあったかいわね。私は生まれも育ちも東京だから、本当に羨ましい」
などなど、おほめの言葉をたくさんいただきました。

プログラム自体は、決してほめられる内容ではなかったはずです。
絵本を読む声も全体的に小さかったし、終始、挙動不審だったし(笑)。

でも「まがなった」を読むことで、私が伝えたかったことが
やはり間違いでなかった、と確信できました。

私が伝えたかったのは、ただひとつ。
「方言は、強みになる」
ということです。

方言は、自己アピールをするときの最強ツールなのです。

たとえば、初対面の方と自己紹介をし合うとき。
「私、青森出身なんです」
と話したとき、相手の方が
「え、そうなんですか?津軽弁、聴きたいです」
なんて乗ってきてくれたら、しめたもの。

「わ、○○ですじゃ。きょう、なんぼあっつのー」
(標準語訳:私、○○といいます。今日は本当に暑いですね~)
と津軽弁で話したら、かなりの確率でウケます。
もちろん津軽弁だけでなく、どちらの方言でも当てはまるお話です。

私は飲み会の席で、ミニ津軽弁講座を何度かしたこともありますが
それも毎回、大好評でした。
(皆さん酔っていたから、箸が転んでもおかしい状態だったのかもしれませんが。笑)

はたまたもし機会があれば、私が試験のときやったように
ご自分の地元の方言で書かれた絵本を読み聞かせしてみるのも
よいかもしれません。

「方言を強みにして、積極的に話してみる」
今後も全国あちこちに引っ越す可能性がある私にとって、
この方法はかなり有利です。
会話が弾みやすく、友達もたくさんできるからです。
訛るつもりがなかったのにうっかり訛ってしまったときも、それはそれで大丈夫。
「あ、訛っちゃった♪」と、ネタにしてしまえばいいのです。

このブログを書いて、改めて思いました。
方言って、本当に素敵。
これからもどんどん、自分の強みを生かしていこう、と^^



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コメント

  • ひなちゃん、元気ですか?
    大阪での生活を楽しんでますか?

    吉本や551の蓬莱の豚まんも堪能したんやね~^^
    大阪の夏は暑いやろ?しんどなかった?
    冷夏やっていうてたけど蒸し暑かったからだるかったんちゃう?

    っと大阪弁で書いてみました(笑)

    私の中では“田舎”=“青森”という公式は思い浮かばないけどな~
    っていうか大阪弁(関西弁の中でも特に)でしゃべられるのが嫌な人も多いからさ、私も何度か嫌な顔されたことあるよ
    TVの影響からか“うるさい”イメージが強いみたいで(^^;
    まあ、確かにガンガンしゃべるからね~
    でもみんながみんなそんな人ばっかりじゃないし、大阪=うるさい・やかましい で一括りにされるのもどうかなと思うねんな~
    とまあ愚痴みたいになったけど(笑)
    ひなちゃんが大阪で楽しんで生活してくれることが一番やからね~

    2014年9月1日 3:20 PM | taako

  • taakoさん、コメントありがとうございます(*’▽’)
    おかげさまで大阪生活、楽しんでいますよ~。

    うちは夫が大阪人ですが、「大阪=うるさい」なんて
    思ったことはないです。
    彼はそんなにおしゃべりじゃないし。
    青森人はシャイで口下手だとよく言われますが、
    もちろんおしゃべりな人もいます。

    どこで生まれたとか育ったとかは関係なく、
    その人の中身としっかりおつきあいしたいですよね♪

    2014年9月4日 8:13 AM | ひなた@管理人

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