「失敗する練習」をしましょう

私のこころのこと つぶやき


独身時代、
沖縄を一人旅したときの話です。

レンタカーで、
宮古島と沖縄本島を各2日間
ドライブしました。

宮古島で借りた車は、
かなり古い年式の
黄色い軽自動車でした。
それはそれで、味があって
なかなか素敵でした。

島を離れる日、
ガソリンを満タン返却するため
(セルフではない)ガソリンスタンドに
寄りました。

そのとき、私はちょっぴり
失敗してしまったのです。

「あれ?
この車、どうやって給油するんだろう」

給油口を開けるためのスイッチが
車のどこを見ても、わからなかったのです。

若い男性店員さんの前で、
あれ?あれ?と
おろおろしている自分が
なんだかすごく恥ずかしくて。

すると、高校生っぽい店員さんが
にっこり笑いながら、こう言いました。

「車のキー、貸してもらえますか?
給油口、開けましょうねー」

その車は、車の鍵を使って
給油口を開けるタイプだったのです。
知らなかった…。

ただ、その店員さんの
「開けましょうねー」という口調が
まろやかで、優しくて。

あぁ、ここは沖縄なんだなぁ。
恥ずかしかった気持ちも吹っ飛び、
ほっこりしたのでした。

私は、まったくもって
要領のよくない人間です。
(今さら言わなくても、
お気づきの方も多いと思いますが。笑)

それゆえに、失敗も多いのですが
その失敗をしたとき、
自分をひたすら責め続けてしまうことが
いまだに多いのです。

年齢を重ね、だいぶ
図太く(?)なってきたと自負してはいます。
それでも突然、大昔の恥ずかしい失敗を
心のハードディスクから
引っ張りだしてきてしまう時があります。

一度そうなってしまったら、さぁたいへん。
別なことをして気を紛らわせたり、
ゴロゴロ床に転がってみたりして(笑)
過去と今を切り離す作業に
しばし専念するしかありません。

先日も、ある過去の大失敗を
思い出してしまい
「あー!もういやだー!!」と
大声で叫びたい衝動に駆られながら、
湯船に浸かっていました。
(ご近所迷惑になるので、叫ぶのは
我慢しました…)

すると。

宮古島のガソリンスタンドで聞いた、
あの店員さんの声で
こんな言葉が脳内再生されたのです。

「”失敗する練習”、しましょうね~」

うーん。
すごいメッセージ(笑)

さらに踏み込んでいうならば、
「”失敗する自分を許す練習”をしましょうね~」
でしょうか。

私は、子どものころから
「失敗する」ということに
異常に恐怖を感じる性格でした。

人前に立つなんて、とんでもない。
誰も、私の意見なんて聞いてくれないし
どうせ笑われるだけだもの。
いつも、そう思っていました。

国語の授業で、教科書を音読するのも苦手。
指名される、と想像するだけで
腹痛に襲われていました。

わからないことを
先生に聞くのも苦手で、
それは就職してからも続きました。

社会人のスタートを切った会社では、
忙しそうな上司や先輩に質問ができず
一人で勝手に仕事を進め
大きな失敗につなげてしまったことも
ありました。

どうしてそこまで、失敗を怖がったのか。
たぶん、育った環境が大きく
影響しているとは思います。

でも、いい年こいて
「親のせいで」「育った環境のせいで」と
言っている、痛い自分とは
もう決別したかったのです。

そこで、心理学やセラピーの技術を学び
それを自分自身に当てはめながら
少しずつ対処してきました。

失敗して、誰かに笑われたり
怒られたりするのが怖くて
質問できない、次に踏み込めない。

失敗して、誰かに笑われたり怒られたら
自分のこころが、
まるでカッターで石けんを削るみたいに
どんどん小さくなっていってしまう…

なんて考えるのは
やっぱり、もったいないです。

もちろん、誰かに質問したい場合は
相手の状況を慮る必要はあります。
(その人は今忙しそうか、
気を悪くするような質問ではないか、など)
また、自分が起こしたアクションで
相手に手間をかけてしまったのなら
それはきちんと謝るべきです。

でも、いちいちなんでもかんでも
恐れていたら、人と関われないし
前へ進めません。
そのへんは、自分のメンタルを
鍛えるしかないのです。

そもそも、「失敗した」と
自分で勝手に定義づけてしまうのも
単なる思い込みかもしれません。

まわりの人は、そんなことまったく
気にしていない可能性もあるし
気にしていたとしても、きっと
すぐ忘れるでしょう。
皆、自分のことで精いっぱいなのですから。

失敗なんかじゃない。
それは、次へつながる一歩です。

だから私は明日も、失敗する自分を許します。



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