2016.11.7

「10年前の私」に会いに行った話

私のこころのこと つぶやき


先日のできごと。

都内に出て用事を足し、
地下鉄に乗りました。

そのまま、
電車を乗り換えて帰宅しようと
思っていたのですが・・・

ふと思い立ち、あえて
乗り換えるべき駅を乗り過ごし
ある都心の駅で降りました。

なぜ、その駅で降りたかというと
【10年前の私に会うため】
でした。

10年前の、まさにちょうど
今ぐらいの時期でした。

田舎から関東に出て、
一人暮らしと新しい仕事を
同時にスタートした私。
毎朝すし詰めの電車に揺られて
通勤していました。

やがて、職場の最寄り駅に到着。
押し出されるように
電車を降りたものの・・・

どうしても足が重くて、
なかなかホームから
動けなかったのです。

のぼりのエスカレーターに
向かう人込みを
逆方向にかき分け、私は
ホームのベンチに座り込みました。

「今日も怒られる」
「”ほんとに何もできない人だね”
って言われる」
「怖い、行きたくない」

頭の中は、灰色の雨雲で
すっぽり覆われていました。

でも、無断欠勤する度胸もなく
駅のベンチで数分間、
無理やり息を整えてから
よろよろと立ち上がり
出口へ向かっていたのでした。

「そんなこともわからないの?
この間教えたでしょう」

そう言われることを恐れずに、
「申し訳ありません。
もう一度教えてください」と
言う勇気を持つこと。

それが、私の「人生の宿題」でした。

昔から、私は
「人に聞く」ということが
苦手でした。

他の人の、仕事の手を
止めてしまうことが
ものすごく迷惑なことに思え
「自分ごときが人に聞いてはいけない」
という、勝手な固定観念を持っていたのです。

今振り返ると、それはちょっと
異常なまでの恐怖心なのですが・・

心理学などを学んだおかげで、今は
どうして自分がそんなに恐れていたのか
わかっています。

その理由を知った今も、正直
人に聞くことは苦手です。

でも今は、
苦手な自分のことをまるごと
受け止められるようになりました。

そして、
「頑張るときは頑張る」
(聞かないといけないときは、聞く)
「頑張らなくていいときは、頑張らない」
(自分で調べて解決できるなら、それでいい)
と、割り切れるようになりました。

ちなみに、私の夫は
「わからないことはすぐに聞ける」人。
「ネットで調べるより早いから」と、
すぐにお店に電話して聞くタイプです。

よって彼は、私が長年抱えていた悩みは
どうやら理解に苦しむみたいです(笑)

まぁ、夫婦の性格が正反対、というのは
よく聞く話ですしね。

うちはそれでいいのです。
お互いに、補いあえているから。

10年前、
弱い自分と向き合うことは
とても苦しかったです。

でも、それを乗り越えた先には
楽しいことがたくさん待っていました。

お客さまにおほめいただいたり。
週末、上司や同僚たちと飲みに出かけて
たくさん笑ったり。

いつもおどおどしていた私を
厳しく、そして温かく指導してくださった
先輩。
本当に、心の底から感謝しています。

あのとき、途中で
あの場所から逃げていたら
私はきっと、次の転職先でも
同じ宿題をやり直しすることに
なっていたでしょう。

「どんな場面でも、
自分が壊れそうになっても
歯を食いしばって頑張らなければいけない」と
言いたいわけでは、決してありません。

時には、自分を守るために
別な道へ進むことも必要です。

ただ、10年前の私は
あの場所から逃げないことを
選びました。

仕事を続けたおかげで
一人暮らしを満喫できて、
無理なく貯金もできました。
一人旅にも出かけられました。

勉強したいと思ったことにも、
迷うことなくお金を出せました。

そして、勉強していたスクールで
夫に出会えたので
「やはり、すべてつながっているんだなぁ」と
納得せずにはいられないのです。

先日、駅のホームに
降り立ったとき
私は10年前の私に伝えました。
ベンチで、青白い顔をして
うなだれている私に。

「あなたが頑張ってくれたおかげで、
10年後の私は、本当に幸せにしているよ。
ありがとう。
いつも見守っているよ。
大丈夫だからね」

10年前の私に、届いたかな。
どうか、届いていますように。



スポンサーリンク


Facebookページで、日々のお弁当を紹介しています。
「いいね!」いただけたらうれしいです♪

« »

コメントお待ちしています(お返事ができない場合もございます。ご了承ください)





トラックバック

トラックバックURL: http://hinata-seed.com/tenyearsago/trackback/

コメントフィード

PAGE TOP ↑